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06年4月ロンドンへ引っ越し。07年2月長男出産。育児日記っぽくなりそうです。


by onoz410

guchiru

愚痴ってしまっていいですか?
英国のサービス業は、できれば使いたくない…と思ってしまうときがある。

その1
ブログを通して知り合ったマリコさんから、ピアノをお譲りいただいた。運送会社を探して、マリコさんのお宅からうちまでのピアノの配達を頼んだ。「引き取り日の翌日に届く」とのことだったので、一日ずっと家で待っていたが、ピアノは来ず。翌日運送会社に電話(→だれも出ない)&メール(→返事来ない)… あきらめかけていた時、3日後に何の前触れもなくピアノが届く…。実際に運送した人は運送会社からさらに下請けをした人だったので、クレームはできず。結局メールの返事は未だ来ていない。
(マリコさん、その節は本当にご迷惑おかけしました!)

その2
HSBC(大手銀行)の店舗内キャッシュマシーンでお金をおろそうとしたところ、お金が出てくる手前でいきなりマシーンがシャットダウン。別のマシーンで取引記録を調べたところ、お金はちゃっかり口座から引きおろされている。近くにいた係員に事情を説明すると、表情一つ変えず、
「今忙しいから、45分後にまたここへ来て」
と言われる。恐縮したそぶりも謝りの言葉もいっさいなし。しかも45分も待たなくてはいけないのか!待ったけど… 涙 キャッシュマシーンでさえもアテにならないのか、と悲しくなった。

その3
スーパーのオンラインショッピング&デリバリーサービスを初めて利用した。うちの近くにない、Sainsbury's でやってみた。配達予定時間に突然スーパーから電話があり、「クレジットカード決済がうまくいかないので、別のカードを使ってくれないか」と言われる。
私「もう配達予定時間になっているけど、ちゃんと配達されるの?」
担当「それは大丈夫よ」
私「じゃあ、別のカードの番号を言うよ。********」
担当「ありがとう。今、デリバリーの運転手に電話するから、ちょっと待って」
(しばし待つ)
担当「今日の配達は無理」
さっき、大丈夫って言ったばかりじゃないか!!!冷凍食品もあったのに、一度溶けたやつがまた来るのかな〜

その4
↑で最初に使ったカードがなぜ決済を拒否したのか、カード会社に電話して聞くことに。カードの契約者はムーミンで、私は家族カード。
担当「パスワードの上2文字を言ってください」
私「あ、契約者に聞かないとわかりません」(ムーミンに聞いてなかった)
担当「どういったご用件で電話を?」
私「オンラインショッピングの決済が拒否された理由を知りたいので」
担当「ああ、それでは、やはりパスワードを確認してからかけ直してください」

言われた通りにパスワードをムーミンに確認してから、再度電話
担当(別人)「パスワードの下2文字を言ってください」
私「**」
担当「けっこうです。どういったご用件ですか?」
私「オンラインショッピングの決済が拒否された理由を知りたいので」
担当「ああ、それは契約者にしか伝えられません。契約者に電話してもらってください。」
それならさっき電話した時にそう言ってよ〜!!!かけ直す手間が省けたじゃないか…。

その5
takeawayサービスもしているとあるレストランから、takeaway を頼んだ。
が、袋をあけてみると、注文したものが入っていない。レストランに電話。
私「注文したものが入っていないんですが… (レシートの詳細を伝える)」
担当「I'm sorry. で、どうしてほしいの?」
私「・・・・・こういう場合、通常はどうするの?」

日本だったら、必ず何らかの代替案を向こうがオファーしてくれますよね。どうして欲しいの、と聞かれてびっくりでした。


こんな話は、英国人からも英国在住日本人からもよく聞きます。

昔読んだ経済学の本(フランシス・フクヤマ著 "Trust")に、日本とドイツが目覚ましい戦後復興 を成し遂げた背景には、「社会的資本」としての 信頼関係がある、とありました。雇用者と非雇用者、政府と企業、様々な社会構成メンバー同士の "trust" 。まあ、この本は日本の高度成長期をテーマにしていて、その後の長引く不況時代に日本社会や日本の経済政策は様々な批判を受けることになりましたが、信頼関係を社会的資本としてとらえる、という考え方は面白いと思います。

消費者とサービス業者の間の信頼関係度という点に限ると、英国では著しく低いような気がします。それでも今の英国はたいへん好景気みたいなので、関係ないのかなぁ〜。

ぐちってみました。
by onoz410 | 2007-01-10 05:35 | 英国生活について